研究成果の概要 |
種々の高分子に対し, 誘電緩和データと粘弾性データの比較から, 高分子のセグメントサイズを見積もった. その結果は, 先行研究で得られた結果と定量的に一致した. セグメント運動の詳細については現在解析中である. また, 相溶性高分子ブレンド系の粘弾性データから, 絡み合いセグメントサイズを見積もった. その組成依存性をまとめた結果, 従来(他種の)相溶性ブレンド系について提案されているブレンド則からは大きく逸脱していることが明らかとなった. このことは本研究で用いた高分子のペアが, 顕著な相溶性を示す原因となる特殊な相互作用を有することに起因すると考えられる.
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