チタンアルコキシドのゾル-ゲル反応を利用して、粘土鉱物アロフェンで修飾した酸化チタン電極を作製した。植物性高分子のモデル化合物であるグルコースおよびでんぷんを燃料物質として、酸素溶存水溶液中における光触媒分解および光電気化学測定を行った。少量のアロフェンナノ粒子を分散させることにより、酸化チタンの光触媒特性および電子伝導性を大きく低下させることなく、有機物質の吸着・分解を効率よく行い、発電することが可能であることがわかった。また、グルコースの分解・電流発生効率に及ぼす光照射密度依存性を調べることにより、アロフェン表面からチタニア表面への燃料物質の拡散が律速過程であることを明らかにした。
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