【可視光照射下でのヘマタイト電極上における水溶液中の有機酸の光酸化挙動】パルス電析によりチタン基板上に析出させた酸化鉄膜を熱処理することにより、ヘマタイト電極を調製した。ヘマタイト電極上では、可視光照射によりクエン酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸等が高い電流効率で光酸化することを明らかにした。成果を論文にまとめ、投稿した。 【チタンの陽極酸化により作製した二酸化チタン電極による溶液浄化】ナノポーラス構造を有する二酸化チタン電極上では、水溶液中でオゾンの電解生成が進むことを明らかにした。二酸化チタン光電極を用いた塩化物イオンを含む水溶液中での有機物の光酸化過程について、白金電極での有機物の酸化過程と比較し考察した。成果を論文にまとめ、投稿した。 【ダイヤモンド電極と二酸化チタン光電極による水溶液中の有機物の酸化過程】ダイヤモンド電極と二酸化チタン光電極の各場合における有機酸の酸化過程を比較し、両電極上では異なる中間体の生成が見られることをHPLC分析により確認した。また、ダイヤモンド電極と二酸化チタン光電極を同時に使用することにより、溶液中の色素(マラカイトグリーン)の退色が迅速に進むことを明らかにした。 【パルス電析により作製した酸化銅の可視光応答性と光反応性】銅イオン(Ⅱ)を含む水溶液中でのパルス電析によりチタン基板上に膜を析出させ、熱処理によりp型酸化銅(Cu2O)を得た。可視光照射に伴う明瞭な光還元電流応答を確認した。本電極を用い、水溶液中のの有機物の光還元反応について検討した。
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