食物油に含まれるトリグリセリドを加水分解して得られるグリセリンを炭素源として、微生物を用いたバイオプラスチックであるポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)(P3HA)を高収量で生合成することを目的としたプロジェクト研究を行った。 グリセリンだけを炭素源とすると3つのヒドロキシ基の存在のためP3HAの収量があまり高くないが、脂肪酸を添加した混合基質では微生物EutrophaおよびPutidaによるP3HAの収量は30~50%の増大が見られた。またグリセリンとアミノ酸であるロイシンの混合基質をリンフリーの条件下でEutrophaにより培養すると、収量は約3倍に増加することに成功した。
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