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2014 年度 実績報告書

カスパーゼ活性化有機小分子の作用機序の解明とガン細胞選択的アポトーシス誘導

研究課題

研究課題/領域番号 24550189
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

松尾 貴史  奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 准教授 (50432521)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードカスパーゼ / 有機小分子 / PAC-1 / アポトーシス
研究実績の概要

前年度までに、野生型カスパーゼ3の活性が、アポトーシス誘導有機小分子であるPAC-1によって向上し、その機構について速度論実験、シミュレーションによる構造モデリングによって検討した。PAC-1は、前駆体酵素であるプロカスパーゼ3の活性化を促進すると考えられていることから、本年度は、自己活性化がおきないD9A/D29A/D175A変異体カスパーゼ3をプロカスパーゼ3の疑似酵素として、PAC-1の効果を検討した。前年度までに懸案であった変異体タンパク質の発現について、発現条件の最適化に成功し、活性測定に十分な量のタンパク質を得た。そこで、PAC-1の存在下で、変異体カスパーゼ3の活性を検討したところ、やはり活性の向上が見られた。しかし、その効果は、約2倍程度であり、また、野生型酵素と比較して、大量のPAC-1は必要であった。我々は、PAC-1による野生型カスパーゼ3の活性向上はプロトマーインターフェースへの結合であることを提唱している。一方、変異体カスパーゼ3の構造は得られていないが、プロトマー間のインターフェースは柔軟なリンカー部分に塞がれた状態になっていると考えられている。したがって、PAC-1の結合が阻害されているため、野生型と比較して、大量の有機小分子の添加が必要であると考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 成熟型および前駆体Caspase-3に対するPAC-1の効果2015

    • 著者名/発表者名
      石田昌也、松尾貴史、廣田俊
    • 学会等名
      日本化学会第95春季年会
    • 発表場所
      日本大学理工学部・薬学部キャンパス(千葉県船橋市)
    • 年月日
      2015-03-26 – 2015-03-29
  • [学会発表] プロトマーインターフェイスへの合成分子の結合に基づくカスパーゼ3活性の制御2014

    • 著者名/発表者名
      松尾貴史、山田啓太、三浦仁志、廣田俊
    • 学会等名
      第8回バイオ関連化学シンポジウム
    • 発表場所
      岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)
    • 年月日
      2014-09-10 – 2014-09-12
  • [備考] 松尾貴史ホームページ

    • URL

      http://mswebs.naist.jp/LABs/hirota/tmatsuo/matsuo_jpn.html

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公開日: 2016-06-01  

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