微量タンパク質を高感度に単離精製する方法の開発を目指し、3種類のビーズ表面を、光分解基を含む化合物で修飾し、クリックケミストリーにより可溶性分子を捕捉した。また、モデルタンパク質のビーズへの結合と光照射による溶出の検討をおこなった。 ビーズ表面の固相合成には従来法を用いた。モデル化合物を用いたビーズ表面でのクリックケミストリーの進行も確認できたが、この反応に用いる銅イオンがタンパク質の非特異的吸着に関与する可能性が示唆された。ビーズ表面に結合したモデルタンパク質の光照射による溶出実験では、溶出が確認できたが定量的評価は今後の課題である。モデル化合物を用いた光分解反応生成物の同定も検討中である。
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