従来から用いられてきたアンモノサーマル合成用の反応装置の問題点を改良した、新規反応装置の設計・製作を行った。具体的にはガス配管のデッドボリュームを徹底的に削減し、反応容器の容積の全体に対する比率において最大化を目指した。合成対象には次世代の蛍光体材料として期待されているSrAlSiN3:Eu系を選択した。実際に製作した装置を用いて合成を試みた結果、固相法よりも低温でSrAlSiN3:Eu系の蛍光体を合成することに成功した。これらの結果から従来よりも機能性窒化物合成に対して有利なアンモノサーマル条件をつくることに成功した。
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