含フッ素ポリマーは重要な材料として求められている化合物である。今回我々は、光ラジカル付加反応を用いたキラル含フッ素ポリマーの合成に成功した。キラル部位としてジアミノシクロヘキサン骨格を用いることで、ヨードペルフルオロアルカンとの反応生成物では超分子ポリマーを形成しゲル状態を形成することを、ジヨードペルフルオロアルカンとの反応ではフッ素部-非フッ素部交互型ポリマーを生成することを明らかとした。また、これらの生成物の各種スペクトル測定を行い、その配列状態についての考察を行った。この成果は今後のキラル含フッ素ポリマーの可能性を広げる成果であるといえる。
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