ブロック共重合体/選択溶媒/共通溶媒の溶液中で形成されるミクロ相分離構造の特徴と制御方法について研究を行った。中性子散乱測定のコントラスト変調法により、自重による圧縮があるにもかかわらず、溶液下部の構造ほどそのドメイン周期は大きいことが明らかとなった。次いで、上記構造中における溶媒の分布を研究したところ、同様の混合溶媒でもトルエン/メタノールは2相に別れて分布し、THF/水は共にメタクリレート相に多く偏って分布することがわかった。さらに発展させ、2相に別れて分布する選択溶媒と共通溶媒の組み合わせにより構造周期が高分子濃度に依存しない系を発見した。
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