微細発泡体の多くは高度に乳濁しており、光学的手法による分析は極めて困難である。また変形が容易で破壊しやすい事から、厚みや弾性率の機械的測定には問題点が多い。また真空処理を伴う電顕観察では試料本来の状態を知る事が困難である。本研究では、一般的に用いられる水中音響の問題を克服した解析手段、すなわち空中伝搬超音波スペクトロスコピーを開発する事で、微細発泡体フィルムの非破壊オンライン解析法を開発し産業界に貢献すると共に、基礎学術的にはバルクの物性と気泡界面の物性で決まる発泡体の構造形成メカニズムについて検討することを目的とする。
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