研究成果の概要 |
単糖類類縁体の一つであるmyo-イノシトールを出発原料として用い、その6つのヒドロキシ基のうち2つを選択的にアルキル化することでテトラオールを合成し、これと1,4-シクロヘキサンジオンの重縮合反応を行った。この反応は1,2-ジオール構造とケトンの脱水縮合反応によるアセタール化を基盤としており、アセタール化によって生成した剛直な5,6,5-縮環構造およびスピロ構造からなる剛直高分子が得られた。得られた高分子は、主鎖の剛直性から高い耐熱性を示し、なおかつ酸の作用により主鎖分解性を示した。
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