ナノ粒子間距離が異なる種々のナノ粒子層状構造試料の光物性を調べることにより、ナノ粒子間の共鳴相互作用メカニズムを明らかにすることを目的に研究を行った。交互吸着法による半導体ナノ粒子層状構造の作製と、ナノ粒子層間の電解質ポリマー層の厚さにより層間距離を1 nmの精度で制御することに成功した。吸収エネルギー及び発光寿命の測定から、ナノ粒子間の共鳴相互作用を明確に観測した。さらに、ナノ粒子のサイズ及びナノ粒子間距離が異なる種々の試料を作製し、共鳴相互用のサイズ依存性、層間距離依存性を詳細に調べ、ナノ粒子のサイズと層間距離によって、共鳴相互作用の強さを制御できることを明らかにした。
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