研究課題
基盤研究(C)
本研究計画では、配列した分子試料から発生する第3高調波の時間依存偏光状態を観測するため、高精度で安定した干渉計を開発してきた。このシステムを配列した二酸化炭素分子から発生する第3高調波に適用したところ、位相整合の効果を反映して偏光状態は試料の圧力に強く依存性することが分かった。楕円率の圧力依存性は単調に変化するわけではなく、いくつかの異なる段階を示す。シミュレーションと詳しく比較することで、分極率などの分子の基本的な性質が解明できると考えられる。
原子分子物理学実験