半導体ガスセンサの過渡応答を用いたアルコールガスの臭い識別装置を試作した。アルコールガスの臭い識別のための最適な過渡応答が得られるヒーター入力波形を、独自に開発した過渡応答モデルを用いたシミュレーションから求め、9乗根関数で駆動した際に最も過渡応答間の差が大きくなることを見出した。 過渡応答の面積および立ち上がりと立下りの差や、過渡応答の傾きから、アルコールガスの種類をPICで自動的に識別する装置を試作したところ、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールの4種類のアルコールガスを識別可能とした。
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