秒速400m以上の高速で進展するき裂が分岐する瞬間を高速度ホログラフィ顕微鏡法で撮影し,二つの枝き裂の開口変位を測定した。試験片材料はPMMA等である。測定された開口変位から二つの枝き裂のエネルギー解放率を求めた。その結果、二つの枝き裂間のエネルギー解放率の分配は、平均で55%と45%であった。 同じ高速分岐き裂に対して光干渉法を適用し、き裂先端応力場を測定して枝き裂のエネルギー解放率を求めた。その結果、二つの枝き裂間のエネルギー解放率の分配は平均で55%と45%であった。 この結果は、高速分岐き裂の枝き裂ではエネルギー解放率の分配に僅かな非対称性が存在することを示しているのかもしれない。
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