廃棄ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)が埋立て処分されていることから,その有効利用法として,粘土に粉砕したGFRPを混合・焼成することにより,ガラス繊維強化多孔質セラミックスを製造する方法を提案した.まずこの製造方法で得られるセラミックスの強度や吸水率などの材料特性を明らかにした.また,セラミックスの化学成分分析,浸漬液のpH値の測定,耐酸性試験を行い,その環境適合性について検討した.次に,セラミックスの応用として,高吸水性及び低熱伝導の特性を活かし,ヒートアイランド現象の対策として,日射熱による表面温度の上昇を抑制できる舗装用ブロック及びセラミックとコケからなる緑化材の開発を行った.
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