研究概要 |
C/C複合材とNi基耐熱超合金の異材間高温ろう付における熱膨張係数(CTE)差による残留応力の問題をNb箔中間層を挿入による応力緩和を試みた. Nb箔の厚さが200‐300µm程度でせん断継手強度が15MPa程度で最強なることが示された.また,界面組織SEM観察を行い,EPMA元素分析を行ったところ,Nb箔が溶出しC/C複合材表面に偏析していることが明らかになった.NbがC/C複合材表面で炭化物を形成してろう材/C/C複合材界面で強固な結合を得ることに寄与していると考えられた [1] [2]. C/C複合材とNi基耐熱超合金の異材間ろう付に用いる高温ろう材としてNi-Cr-Nb-Si系合金の試作を行った.DTA試験,金属組織のSEM観察,EDX分析を行った.試作合金は共晶だったがビッカース硬さ試験の結果200HV1.0程度で箔状に加工することも可能だった.ぬれ広がり試験を行った結果,C/C複合材とNi基耐熱超合金に対して良好なぬれを示した.この試作ろう材を用いてC/C複合材/Inconel-600のろう付継手を作成し接合強度を調べた[3]. [1] Toshi-Taka Ikeshoji, Tatsuya Tokunaga, Akio Suzumura and Takahisa Yamazaki, “Brazing of C/C composites and Ni-based alloy using interlayer,” IOP Conference Series: Materials Science and Engineering, IJST2013 (2013), accepted. [2] Toshi-Taka Ikeshoji, Tatsuya Tokunaga, Akio Suzumura, Takahisa Yamazaki, ” Brazing of C/C Composites and Ni-Based Alloy with Nb Interlayer,” Aeromat2014 (2014), accepted. [2] 中山大志,池庄司敏孝,鈴村暁男,山﨑敬久,C/C複合材/Ni基耐熱超合金異材間ろう付用高温ろう材の研究, 溶接学会平成26年度春季全国大会(東京)(2014)
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