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2012 年度 実施状況報告書

積層造形法に基づく機能性部品の異種材料密着性制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24560137
研究種目

基盤研究(C)

研究機関九州工業大学

研究代表者

楢原 弘之  九州工業大学, 情報工学研究院, 教授 (80208082)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード高速プロトタイピング / アディティブ・マニュファクチャリング / ラピッド・マニュファクチャリング / 3Dプリンター
研究概要

本研究は積層造形法でMID の迅速試作実現を将来的な目標とし、本研究課題では同種/異種材料の密着性を制御する方法を明らかにすることで、MID 部品のラピッドプロトタイピングを実現するために必要となる基礎理論を整備することにある。
平成24 年度は、主として溶融式MID-RP 成形における接合問題に取り組み、解析システムの整備および、表面自由エネルギー測定実験装置の構築を進め、以下の課題を遂行した。
(24-1) 高粘度流体吐出のためのインクノズルデバイス解析:高粘性流体シミュレーションの実現方法について検討を進めた。(24-2) 溶融式MID-RP成形基礎実験のための溶融ヘッドの構築:高粘性樹脂を吐出可能な溶融ヘッドを構築し、材料の吐出を確認した。
(24-3) レーザ焼結による熱成形プロセス解析:粉末材料における挙動と温度等を解析可能な分子動力学法に基づく熱伝導解析を行い、従来文献により得られている結果に対して妥当な結果を得た。(24-4) 表面自由エネルギー測定基礎実験装置の構築: 積層造形と大気圧プラズマ処理の可能な実験装置を構築した。(24-5) 積層面の表面自由エネルギー測定基礎実験:大気圧プラズマを照射した場合としなかった場合とでの、同一材料同士の密着性および、表面自由エネルギーの変化を調べた。実験の結果、大気圧プラズマの照射により密着力の向上が確認されると共に、表面自由エネルギーの増加が確認された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ほぼ当初計画で立てた内容に従い、研究計画を実施できているため。

今後の研究の推進方策

今後の研究の推進方策としては、当初の研究計画に従い研究を進めていく予定である。
計画していたプラズマ発生装置が当初の予定よりも安価に構築できたため、次年度使用額が発生した。今後の実験結果を踏まえた装置改良のための予算に充てることを考えている。

次年度の研究費の使用計画

計画していたプラズマ発生装置が当初の予定よりも安価に構築できたため、次年度使用額が発生した。今後の実験結果を踏まえた装置改良のための予算に充てることを考えている。
次年度は引き続き、基礎実験装置の構築費用に充てる。また実験を推進するために、実験補助の謝金として経費を使用する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 大気圧プラズマ処理を用いたFDM造形物の接着強度向上—表面自由エネルギーの測定と確認実験の検討—2013

    • 著者名/発表者名
      白濱洋太,是澤宏之,楢原弘之,鈴木 裕
    • 学会等名
      2013年度精密工学会春季大会学術講演会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20130313-20130315
  • [学会発表] FDMに用いる導電性樹脂用吐出ヘッドの開発2012

    • 著者名/発表者名
      松永 健嗣, 楢原 弘之, 鈴木 裕, 是澤 宏之
    • 学会等名
      2012年度精密工学会秋季大会学術講演会
    • 発表場所
      北九州
    • 年月日
      20120914-20120916
  • [学会発表] FDMシステムに適用可能な導電性樹脂の開発2012

    • 著者名/発表者名
      小林 祐也, 鈴木 裕, 楢原 弘之, 是澤 宏之
    • 学会等名
      2012年度精密工学会秋季大会学術講演会
    • 発表場所
      北九州
    • 年月日
      20120914-20120916
  • [学会発表] 金属光造形におけるレーザ焼結時の熱伝導解析2012

    • 著者名/発表者名
      安永 志郎, 是澤 宏之, 楢原 弘之, 鈴木 裕
    • 学会等名
      2012年度精密工学会秋季大会学術講演会
    • 発表場所
      北九州
    • 年月日
      20120914-20120916

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公開日: 2014-07-24  

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