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2014 年度 実績報告書

臼蓋形成不全患者を対象とした高骨誘導型臼蓋形成部品の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24560145
研究機関金沢工業大学

研究代表者

新谷 一博  金沢工業大学, 工学部, 教授 (80139758)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード骨伝導 / コーティング / DLC被膜 / 骨再生 / 3Dハニカム
研究実績の概要

少子高齢化を迎えたわが国においては,高齢疾患である変形性関節障害による人工股関節置換数が増加している.特にわが国ではⅡ型患者(臼蓋形成不全と加齢が原因で発症)が多く,臼蓋形成不全のまま人工骨を挿入すると応力不均衡が起こるため,自家骨等でこれを補う必要があった.自家骨補給では健全部から骨を確保しなければならず,同種骨から補給すると感染リスクがあるため,患部個々の形状に即した臼蓋形成部品(人工臼蓋形成部品)が必要とされている.本研究では患部のモニタリング技術を生かし,骨誘導性に優れた患者個々のサイズ・形状に合った臼蓋形成部品を作成することにより,長期安定型股関節の供給を目指す事を目的としている.本年度は最終年度に当たり,従来あるハイドロキシアパタイトの付与は同部材が剥離する危険性が高いためこれを使用せず,チタン合金製インプラントの表面に3Dハニカム構造とDLC被膜を採用することにより,その効果をビーグル犬を用いたインビボ試験により骨伝導能を検証した.この結果,従来の16週要していた骨の誘導を,約3週間程度の埋没で充填が終了するなど優れた効果をもたらした.また母材表面にDLC被膜は,この表面に存在するダングリングボンドを活用(OH終端処理)することにより3Dハニカム構造による皮質骨の空洞部への骨伝導すなわち骨占拠率プラス皮質骨と人工インプラントとの接触率を向上させる効果が増加することも明らかとした.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 骨の早期固定を対象とした骨伝導能特性に関する研究2014

    • 著者名/発表者名
      清水弥生,樋口優香,新谷一博,川原範夫,川口真史
    • 学会等名
      精密工学会北陸信越支部講演会
    • 発表場所
      富山県立大学
    • 年月日
      2014-11-22
  • [学会発表] DLC被膜による骨伝導能に関する研究2014

    • 著者名/発表者名
      樋口優香,新谷一博,川原範夫,兼氏歩,川口真史,古閑健二郎
    • 学会等名
      日本臨床バイオメカニクス学会
    • 発表場所
      奈良県新公会堂
    • 年月日
      2014-11-21
  • [学会発表] Collarless Polished Tapered stemにおけるセメントマントルの厚みとクリープ方向に関する実験的検討2014

    • 著者名/発表者名
      高橋詠二,兼氏歩,津田亮二,松本忠美,廣﨑憲一,高野昌弘,新谷一博
    • 学会等名
      日本臨床バイオメカニクス学会
    • 発表場所
      奈良県新公会堂
    • 年月日
      2014-11-21

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公開日: 2016-06-03  

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