ガスタービン発電機に用いられる歯車は高い回転数で運転されるため,風損と呼ぶ損失が伝達動力の数%にも達し,無駄として無視できない.これを小さくする1方法として,歯車自身にギヤポンプの機能を付加し,箱内を真空にすることの可能性を検討した.これと同時に潤滑が円滑に行われなければならない.この点も考慮して検討した結果,圧力を低減できるが,外部圧力との差が別の損失を生むことが判明した.空気排出部を小形の真空ポンプで吸引すればよく.また潤滑は,かみ合いの外部からのジェット流を用いれば,箱内の圧力が低いために安定して実現可能であることがわかった.
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