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2014 年度 実績報告書

高精度圧力温度分布計測に基づくEHL油膜挙動の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24560160
研究機関九州工業大学

研究代表者

西川 宏志  九州工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (40208161)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードトライボロジー / 弾性流体潤滑(EHL) / 油膜厚さ / 温度 / 圧力 / グリース / 国際情報交換 / チェコ
研究実績の概要

弾性流体潤滑(EHL)下での油膜挙動に関する研究を実施した。接触圧力分布測定法の開発に関して、当初の計画で目標とした高分解能での測定を可能にすることはできなかったが、研究全体としては進めることができ、有用な知見が得られた。
・接触圧力分布測定法の開発  光学干渉層を用いる圧力測定について、膜厚などの条件を変えて精度確認実験を行なったが、現時点では十分な分解能による測定法を確立するまでには至っていない。今後はさらに研究を推進し、これまでに得られた知見を生かすことでさらなる改善を行ない、EHL油膜挙動の解明に寄与する高精度圧力分布計測法の確立を目指す。
・表面に凹凸を有する試験片の作製  マスクを利用してクロムをスパッタリングすることにより、表面にサブミクロンの高さを持つ突起を有する試験片を製作し、赤外線温度分布に与える影響などについて実験を実施することができた。
・赤外線温度分布測定 両接触表面とその間に形成された油膜の温度上昇を実験によって求めた。鋼球固定―円板運動の点接触条件下において、鋼球表面に単列あるいは複列の帯状突起が接触域内の入口付近から出口付近までの様々な位置にある場合について実験を実施しデータを得た。単列帯状突起が引き込み速度方向に対して直角方向に配置された場合には、最大油膜温度上昇は出口付近に突起が存在する場合に生じることが分かった。
・グリースEHL実験 グリース潤滑下での油膜形成について実験を実施し、以下の知見を得た。油量不足がないときのグリース油膜厚さは基油を用いた場合の膜厚より厚くなる。油膜厚さの変動は増ちょう剤の分散が不十分な場合に大きい。増ちょう剤の分散が十分な場合、低速での油膜厚さは粘度などの基油性状よりも増ちょう剤の大きさに依存する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Effect of Thickener Structure on Grease EHL Films2015

    • 著者名/発表者名
      Naoya Ikeda, Hiroshi Nishikawa
    • 学会等名
      International Tribology Conference, Tokyo 2015 (ITC Tokyo 2015)
    • 発表場所
      Tokyo University of Science, Katsushika Campus (Tokyo・Katsushika)
    • 年月日
      2015-09-16 – 2015-09-20
  • [学会発表] Effect of Transverse Ridge on Oil Film Temperature in EHL Contacts2015

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Nishikawa, Takahito Shimada
    • 学会等名
      International Tribology Conference, Tokyo 2015 (ITC Tokyo 2015)
    • 発表場所
      Tokyo University of Science, Katsushika Campus (Tokyo・Katsushika)
    • 年月日
      2015-09-16 – 2015-09-20
  • [学会発表] グリースEHL膜に及ぼす増ちょう剤の影響2015

    • 著者名/発表者名
      池田 直哉、西川 宏志
    • 学会等名
      日本トライボロジー学会 トライボロジー会議2015春 姫路
    • 発表場所
      姫路商工会議所(兵庫県・姫路市)
    • 年月日
      2015-05-27 – 2015-05-29

URL: 

公開日: 2016-06-03  

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