繊維産業において,必ず出現する巻糸体形状について,張力,トラバースなどの巻糸体形成条件が,巻糸体内部の糸層の圧縮挙動に及ぼす影響を実験的に明らかにした.巻糸体形成条件を自在に設定し,糸を精密に巻き取ることができる高精度プログラマブルワインダを開発し,実際に巻糸体を形成した.ワインダは,マシンオートメーションコントローラとサーボモータにより高精度に制御される.X線CT装置を用いた精密な糸層変位の可視化・測定の前段階として,写真撮影により糸層変位の可視化に取り組み,巻糸体形成条件が圧縮挙動に影響を及ぼすことを確かめた.
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