高頻度換気法(HFOV)を用いた肺内の気流交換の促進技術を進展させる研究を行った.用いた技術は,通常の高頻度換気法の10倍程度の高周波数を用いた振動気流を用いた手法である.高頻度の振動気流の発生装置は,音響ドライバを用いた有限振幅波の定在波を用いる手法を応用したものである.気流は,開口端条件で出口部で形成され,想定された速度振幅の変動が発生することが確認された.また,肺のモデルにはWibelのモデルに基づく実験モデルを作成し,肺全体の気流観測を行った.数値計算では,超高頻度換気法によって非常に大きな混合プロセスが発生することを確認した.
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