革新的な3次元形状を有する微細な溝(リブレット)を考案し,世界最大である約12%の抵抗低減効果を確認した.デュアルプレーンステレオ粒子画像流速計を用いることにより縦渦構造の変化を検知し,抵抗低減メカニズムを詳細に解析した結果,その本質は従来の2次元リブレットと同様であることが分かった.重要な相違点として,壁近傍の縦渦構造に付随する高速流体が下壁面に到達して抵抗を増加させる効果を,本リブレットが効果的に抑制していることが分かった.リブレットの平均スパン方向間隔が縦渦構造の直径以上であり,従来の2次元リブレットの間隔よりも広いことから,リブレットの表面積が減少し,抵抗低減効果の増加につながった.
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