研究課題
効率向上が高温水蒸気の付与によってのみ引き起こされるのかを確認する必要があるため、これまでに構築した小型実験装置(炉)を用いて、前年度に引き続き、付与する水分量などの主要パラメータを変化させて実験を行い、燃焼場近傍の温度分布や熱流束分布、加熱対象の温度分布測定など、データの積み上げを行った。これまで行ってきた実験・数値解析によって、炉内に導入すべき水蒸気量が多過ぎても少な過ぎてもエネルギー効率の改善をもたらさず、燃料の燃焼により生じる水蒸気および吸入する空気の湿度を含めて、全体の水蒸気量をコントロールする必要があることがわかった。特に、バーナの火炎による炉への直接熱伝達に加え、適正な水蒸気を発生することで水の急激な体積膨張による対流効果および水蒸気そのものによるふく射の吸収・再放射の効果で、炉へ効率的な熱伝達を行うには、適した水蒸気量の総量が決定するはずでり、水蒸気の存在が、対流熱伝達の促進、ふく射伝熱の促進にそれぞれ寄与するはずで、最適な水蒸気量が確定しても、それが対流熱伝達において最適なのか、ふく射伝熱的に最適なのか、もしくはいずれの場合の単独な最適値ではなく、対流熱伝達・ふく射伝熱の複合伝熱において最適となるのか、という課題の洗い出しができた。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)
Earthquake Engineering - From Engineering Seismology to Optimal Seismic Design of Engineering Structures
巻: - ページ: 357-378
10.5772/59410