液体の沸点よりも十分高い温度の固体面(高温面と呼ぶ)を液体で冷却するとき、この高温面が液体によって安定的に濡らされるかどうかは、高温面を冷却するときの伝熱特性を理解する上で非常に重要な問題となる。即ち、高温面が安定的に濡らされるとそこでの熱流束が濡らされない場合と比較して100倍以上大きくなる。 本研究では、安定な濡れ開始条件を測定するために必要な特殊な温度測定法を開発し、その条件を実験的に検討した。同時に濡れ開始条件に対して均一自発核生成(マイクロ秒以下で蒸気が爆発的に生成される現象)という視点から理論解析し、その特性を明らかにした。
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