本診断法の診断精度の向上と診断尺度の確立を図った結果,アノード側起因の分極はカソード側に比べて極めて小さいことから,診断法はカソード側のみで検証するように修正することで診断精度を高めた.さらに診断尺度として抵抗分極を表すΔVパラメータで±25%,活性化分極を表すA1パラメータで±5%および拡散分極を表すt1パラメータで±10%を閾値とした.また,4分割セパレータに金メッキすることで同一電極内での劣化要因が異なることを見出せた.さらに,本診断法はスタック内各セルおよび数セルで構成されるユニットでも診断可能となったと共にスタックガス入口から遠くなるほど拡散分極の影響が大きくなることを明らかにした.
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