木質材から効率的にスラリー状木質油を製造できる装置に関する研究を行った。ヒノキやスギなどの木質材を特定の条件で熱分解し得られる木質油(バイオオイル)と同時に生成する炭(チャー)を摺りつぶし混合したスラリー状燃料がバイオオイル/チャー・スラリーである。本研究では、この主体となるバイオオイルの効率的製造方法に関して検討した。その製造装置である高速熱分解炉に流動層を適用し開発した。反応時間がオイル収率や燃料特性に影響するが、それに係わる運転条件や装置構造の最適条件を明らかにした。また、収量や燃料特性の改善に効果的なチャーの連続的な分離・排出方法も検討し、実用化の可能性の高い方法を提案した。
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