本研究では,把握困難な入力特性は未知のままで,振動騒音を低減するための構造変更箇所を簡便に見出すための感度解析方法を提案した.明らかになったことは,1)質量付加による対策では,具体的な付加質量が定まれば,自己FRFを用いて取り付け後の応答を予測計算することが可能.多軸応答を考慮することも精度向上に有用.2)曲げ剛性の感度解析は,角加速度を計測する必要があり精度確保が困難な場合も多い.この問題を解決するために並進計測に基づくスプライン関数による補間も試みた.3)提案する感度解析法は定常応答を対象にし,周波数領域における対策を想定していたが,過渡応答を対象とした感度解析も可能であることが分かった.
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