湿原保全のために行われるフィールド調査には大変な労力と時間を要する. 我々は,湿原特有の丈長植物の密生地を湿地に埋没することなく,草をなぎ倒さずに進める機構として,二重螺旋移動機構を提案している. これは螺旋形状のパイプを回転させると,密生した植物の間を縫うように進めることを原理としている. 本研究課題ではその実現のために,螺旋パイプ外周を保持して回転させる装置を開発し,モーションキャプチャシステムによる動作解析の結果,安定な回転が実現できていることを示した.さらに,シミュレーション環境の構築,1/2モデルの設計製作に着手し,ロボットの実現に取り組んだ.
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