油空圧アクチュエータの絞り部下流の流れ場は,円管内に同心で噴出される円形噴流でモデル化することができる。本研究ではこの流れのモデルを用いて,流れの可視化観察と熱線センサーによる測定から,流れの安定性を調べ,流れを安定化させるためのシステムの構築を目指した。流れの特徴は噴流コラムの崩壊現象にあり,Rej = 700 - 900 では,崩壊位置は安定せず,準周期的に前後に揺動する。Rej >1000 では崩壊位置は安定するが,噴流コラム周囲を上流に向かうリターン流れが顕在化する。x/d = 5.5 における熱線センサーの出力信号から,長周期で変動するリターン流れを捕捉した。
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