将来的に日本人の成人標準振動特性を把握する事を最終目的に,本研究では日本人を被験者とした振動特性の測定を行い人体振動特性を把握する事,その特性を表現する人体モデルを検討する事を目的とする. まず,着座姿勢を表現可能な姿勢指標値を定義し,被験者の姿勢測定から座位姿勢を良好に表現できる事を示した.次に人体加振実験を行い,振動特性を把握すると共に,定義した指標値を用いて姿勢と振動特性の関係を検討した.特定の指標値と振動特性の一部(頭部の加速度伝達率と座面での駆動点動質量の各1次共振の振動数と振幅)の相関が高いことが分かり,これを基に姿勢指標値より振動特性を表す重回帰モデルを示した.
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