研究課題/領域番号 |
24560306
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
景山 一郎 日本大学, 生産工学部, 教授 (10120403)
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キーワード | 状態推定 / 生体情報 / 運転行動 / ドライバ |
研究概要 |
交通安全の観点から事故死者数削減を課題とし、特に安全性に絡むドライバの視覚情報把握の観点から実施した。研究は、ドライバの視覚情報獲得に関することを目的として、実験を実施した。研究計画では、ドライビングシミュレータを持ちいて、ドライバの状態計測を実施する予定で研究計画をたてた。しかし、途中でドライビングシミュレータが故障して大幅な改造が必要となった。そこで、シミュレータに関する内容は途中までとし、静的な状態における特性計測を行った。上記トラブルから、被験者数を限定し、シートに設置した多点面圧計を用い、状態推定を行った。特に第一段階として、圧力変動から呼吸を推定する試みを行った。 その結果、呼吸の推定を行うことができた。 実験装置の故障の面から、だいぶ研究が遅れ、実車両での実験までは行うことが出来なかった。これは次年度の課題とする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究実績にも記載したが、研究の途中で装置(ドライビングシミュレータ)が壊れ、この修復にほぼ4ヶ月をついやした。このため、この年度のドライビングシミュレータの使用を中止し固定シート上で計測を行った。このため静的な結果を得たものの動的な影響のある結果が十分得られなかった。そこで、計画に有った実車を用いた計測に移ることができなかった。現在は修理が完了し、実験に使用できる環境が整い、今年度この実験からスタートする予定である。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は最終年度であることから、前述の遅れを取り戻すためドライビングシミュレータ上でドライバの状態計測の実験から開始する。さらに、ドライバの状態推定のための実車実験を計画している。この場合、運転状態を推定することになるが、このためには直接生体情報計測だけではなく、運転行動を制御動作モデル(ドライバモデル)を用いた状態推定の可能性についても検討を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
実験装置のシステムの故障により研究が遅れてしまった為、実験等も翌年にすることになりそれに伴う費用も必要になるため。次年度は最終年度。 消耗品・テストコースの使用料・被験者実験人件費等
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