本研究では、実際の系統に微小な電力擾乱を注入し、その応答から配電系統の動特性を把握する手法(微小擾乱注入手法)の開発、提案を行った。本手法は、配電系統の特性をオンラインから測定可能であるため、任意の時間帯の実際の負荷の特性を得ることができる。この動的負荷モデリング手法の評価をシミュレーションによって行った。擾乱電力注入装置から、微小なチャープ状の電力擾乱を系統に与え、この応答からシステム同定の手法を用いて、配電系統以下の動特性を伝達関数の形で求めた。配電系統部分を伝達関数の形のモデルとして導入して、系統安定度解析を行い、詳細モデルを用いた解析結果と比較し、モデルの妥当性を検証した。
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