本研究では、高温超電導バルク体が有する利点を生かして医学分野に応用させるために磁場のon/offを含む自由度の高い磁場制御方法の開発を行った。具体的には、①直流磁場のon/off制御方法、②自由度の高い磁場形状を捕捉させる方法、③磁場の空間均一度を向上させる方法について3次元有限要素法に基づく電磁場数値解析と実験の両面の検討を行い、本研究で開発した磁場制御方法の有効性について検討・実証した。本研究により、印加磁場より200%以上高い磁場を発生させることが確認でき、これは予想しなかった優れた結果であり、磁場のon/off制御以外に磁場の増幅が可能であることを明らかにした。
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