抵抗とインダクタンスによってゆっくり増加する電流に加え、コイルのステップ応答の初期段階にスパイク上の電流が現れる。これは、巻線間で浮遊静電容量コンデンサーが形成され、これに充電電流が流れるとして、広く知られている電流である。しかしながら、本研究では、コイルのステップ応答において、階段状にこの電流が変化することを明らかにした。 実験に加えて、モーメント法とFDTD法を使用した数値電磁界解析法で応答をシミュレーションした。解析と実験結果は良い一致が得られた。巻線間の静電容量や電磁誘導、伝送線路理論によって階段状電流を考えた。
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