研究課題/領域番号 |
24560378
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
森口 哲次 九州工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (40243985)
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キーワード | 有機半導体 / 錯体 / 結晶構造 / 蛍光 / デバイス |
研究概要 |
当該目的とした化合物群の作成とその基礎物性評価を行った。 結果として合成が不可能な物質もあったが、それら合成最終化合物群の基礎評価や分子構造評価を行い、それらの錯体化を試みている段階である。 基本的な錯形成能を有する有機化合物配位子化合物もX線単結晶構造解析による結晶学パッキングの測定の結果から、良好な積層性を有し、電気的特性が期待できることが分かった。さらに、それらのうち、8配位型ランタン錯体と平面4配位型パラジウムや白金錯体の合成に成功し、それらの基本的物性値の測定を終了している。 一方、アルキル鎖やアミド鎖を有する錯体群は特殊な相互作用により配向ゆらぎをおこし、ゲル化することも明らかとなった。 また、デバイス評価については錯体化前の基礎評価を行い、国際学会や国内学会での発表を行い、査読付き英文論文を2報投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該目的とした化合物群の作成とその基礎物性評価を行った。 それらのうち、8配位型ランタン錯体と平面4配位型パラジウムや白金錯体の合成に成功し、それらの基本的物性値の測定を終了している。 一方、アルキル鎖やアミド鎖を有する錯体群は特殊な相互作用により配向ゆらぎをおこし、ゲル化することも明らかとなった。 結果として合成が不可能な物質もあったが、それら合成最終化合物群の基礎評価や分子構造評価を行い、それらの錯体化を試みている段階である故、当初の目的達成度に比して若干の遅れはあるが、ほぼ順調である。
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今後の研究の推進方策 |
上記合成した化合物群とその金属イオン錯体の合成評価をさらに進展させ、基礎的物性値の測定とともに単結晶X線構造解析を行い、その積層性評価も併せて実施する。さらに、フレキシブル基板上での製膜性の評価を行い、フレキシブルデバイス材料評価の基礎的結果を得る予定である。
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