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2013 年度 実施状況報告書

混成配位結合により高整列制御された有機電導材料の創成

研究課題

研究課題/領域番号 24560378
研究機関九州工業大学

研究代表者

森口 哲次  九州工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (40243985)

キーワード有機半導体 / 錯体 / 結晶構造 / 蛍光 / デバイス
研究概要

当該目的とした化合物群の作成とその基礎物性評価を行った。
結果として合成が不可能な物質もあったが、それら合成最終化合物群の基礎評価や分子構造評価を行い、それらの錯体化を試みている段階である。
基本的な錯形成能を有する有機化合物配位子化合物もX線単結晶構造解析による結晶学パッキングの測定の結果から、良好な積層性を有し、電気的特性が期待できることが分かった。さらに、それらのうち、8配位型ランタン錯体と平面4配位型パラジウムや白金錯体の合成に成功し、それらの基本的物性値の測定を終了している。
一方、アルキル鎖やアミド鎖を有する錯体群は特殊な相互作用により配向ゆらぎをおこし、ゲル化することも明らかとなった。
また、デバイス評価については錯体化前の基礎評価を行い、国際学会や国内学会での発表を行い、査読付き英文論文を2報投稿中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当該目的とした化合物群の作成とその基礎物性評価を行った。
それらのうち、8配位型ランタン錯体と平面4配位型パラジウムや白金錯体の合成に成功し、それらの基本的物性値の測定を終了している。
一方、アルキル鎖やアミド鎖を有する錯体群は特殊な相互作用により配向ゆらぎをおこし、ゲル化することも明らかとなった。
結果として合成が不可能な物質もあったが、それら合成最終化合物群の基礎評価や分子構造評価を行い、それらの錯体化を試みている段階である故、当初の目的達成度に比して若干の遅れはあるが、ほぼ順調である。

今後の研究の推進方策

上記合成した化合物群とその金属イオン錯体の合成評価をさらに進展させ、基礎的物性値の測定とともに単結晶X線構造解析を行い、その積層性評価も併せて実施する。さらに、フレキシブル基板上での製膜性の評価を行い、フレキシブルデバイス材料評価の基礎的結果を得る予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] クマリン骨格を有するゲル化剤の合成とその発光ゲル化剤としての特性に関する研究2014

    • 著者名/発表者名
      木登直弥・森口哲次・荒木孝司・柘植顕彦
    • 学会等名
      日本化学会第94春季年会(2014)
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20140330-20140330
  • [学会発表] 架橋部に水素結合部位を有するシクロファン類の合成とそれらのゲル化特性2014

    • 著者名/発表者名
      藤原続道・森口哲次・荒木孝司・柘植顕彦
    • 学会等名
      日本化学会第94春季年会(2014)
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20140327-20140327
  • [学会発表] 長鎖アルキル基を有するシクロファン類の合成とそのロタキサン構造の特性評価2014

    • 著者名/発表者名
      岩本拓也・森口哲次・荒木孝司・柘植顕彦
    • 学会等名
      日本化学会第94春季年会(2014)
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20140327-20140327
  • [学会発表] Novel Highly Twisted Polynuclear Heteroaromatics (PHAs)2013

    • 著者名/発表者名
      Tetsuji Moriguchi
    • 学会等名
      44th IUPAC World Chemistry Congress
    • 発表場所
      イスタンブル
    • 年月日
      20130811-20130816

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公開日: 2015-05-28  

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