Rocking-chair型の光蓄電池を研究した。従来の光照射でアニオンを放出し蓄電するn型TiO2-Polyaniline多孔膜(TP)電極に加え,逆に吸蔵して光蓄電するp型の酸化銅にpolypyrroleを電着したp型CP電極を研究した。その結果,TP電極の性能向上に成功し,polypyrroleとの電子の授受に好適なCuO多孔膜の作製に成功した。この多孔膜にpolypyrroleを電着してp型光蓄電を確認できたが,その光蓄電量は,多孔膜へのポリピロールの不均一な電着が原因で目標の20 mC/cm2には到達しなかった。これらの成果から,実用に繋がる光蓄電池の電極構成が明らかになった。
|