研究課題
RFID(Radio Frequency Identification)は,次世代センサーネットワークの構築等,ユビキタス社会を支えるキーデバイスとして期待されている.生活環境で用いられる電波利用機器であるところのRFIDは,誰もが安全・安心に利用できることがその広範な普及に必要不可欠な条件となる.本基盤研究課題では,植込み型医療器等に代表される他機器への電磁干渉影響低減の観点から,RFIDタグ読み取り装置の読取感度向上と低干渉特性の両立を超伝導受信フィルタおよびミリ波帯電波利用により実現するための基本技術検討を行った.主な研究成果の概要を以下に示す.(1) 高精度な数値シミュレーションによる電磁干渉影響評価法について検討を行い,植込み型医療器に対する干渉影響評価法を開発した.実験データに基づくRFID読取装置の電磁干渉影響評価プログラムを高周波数帯までに拡張し,植込み型医療器に対応する干渉影響評価ツールを実現した.(2) 超伝導フィルタの受信系適用による読取装置の感度上昇およびミリ波帯電波の利用による干渉影響低減効果の見積もりを行い,さらに開発した数値シミュレーションに基づく評価ツールを用いて干渉特性について定量的評価を行った.(3) 送受信機器間の環境条件,具体にはアンテナ間距離や人体の存在等,装置周囲の電波環境条件を変化させた場合の受信特性および送受信装置近傍における植込み型医療器の電磁干渉影響度合いについて評価し,ミリ波RFIDタグ読み取り装置実用化の可能性について検討した.
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 7件、 謝辞記載あり 6件) 学会発表 (3件)
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