近年、通信情報量の飛躍的増大に伴って、光波とミリ波の境界領域であるテラヘルツ周波数領域の技術開発が強く求められている。通信においては、数十Gbpsの超高速無線システムの実現に向けて、広帯域周波数資源を有効に利用できるsub-THz帯での低損失・小型電磁波回路が必要である。これまでTHz帯での導波路として、平行平板メタル導波路、NRD導波路、及びSIW構造などが提案されているが、ここではTHz帯での低損失・超小型電磁波デバイスの中でも特にバンドパスフィルタの開発に向けて2重縮退共振モードを利用した構造を提案し,優れたフィルタ特性を実現することができたことは通信への応用の第1歩となった。
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