携帯情報端末や人体通信,無線電力伝送などの人体周辺で用いられる無線機器を誰もが安心して使用してゆくためには,電磁波ばく露に対する人体の安全性を科学的に明らかにしておく必要がある.このためには人体内部の電磁界や発熱を正確に予測する必要があるが,市販の電磁界シミュレータや従来の計算法では満足できる計算精度が得られなかった.本研究は,電磁環境的要素を含めた人体周辺電波利用機器の安全性を正確に評価するために,電磁界や人体近傍アンテナを高精度で解析できるハイブリッドシミュレータの開発を目的としたもので電磁波ばく露軽減法のためのメタマテリアルについても検討を加えたものである.
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