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2013 年度 実施状況報告書

凸最適化による統合型画像伝送システムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24560443
研究機関千葉工業大学

研究代表者

宮田 高道  千葉工業大学, 工学部, 准教授 (90431999)

キーワード画像処理 / 凸最適化 / 画像ノイズ除去 / 画像リターゲティング / 画像伝送 / 画像符号化
研究概要

本年度は,本課題の最終目標である凸最適化に基づく画像伝送システムを実現するための要素技術として,昨年から検討してきた凸最適化を用いた画像ノイズ除去,画像インペインティング,画像理ターゲッティングに関して,学会発表ならびに論文投稿をおこなった.
画像ノイズ除去に関しては色チャンネル間相関を利用した新しい全変動正則化について昨年から検討を続けているが,その研究成果が権威ある国際会議であるIEEE ICIPに採録され,メルボルンでの発表を行った.また,画像の小領域のもつ低ランク性を利用した画像インペインティングに関して昨年から行ってきた研究の成果を論文誌(IEEE Transaction of Image Processing)に投稿し,採録された.さらに,画像呈示技術の一種であるリターゲッティングに関しては,昨年度の成果を現在電子情報通信学会の論文誌に投稿中であり,現在条件付き採録の判定を得ている.
上記に加え今年度より,新たな画像取得装置として注目されているライトフィールドカメラを入力に用いた場合の画像処理についても凸最適化を用いた検討を開始しており,その成果を電子情報通信学会総合大会にて発表した.また,新たに圧縮済み符号化された高精細動画像の復号時に画質を向上させるいくつかの研究を開始しており,その成果を随時発表する予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

「研究実績の概要」でも述べたように,本研究の検討課題である凸最適化に基づく画像伝送システムを実現するための要素技術である画像ノイズ除去,画像インペインティング,画像理ターゲッティングについて,各々研究成果を国際会議ならびに国内/国際論文誌に投稿し,採録あるいは条件付き採録との判定を得ている.また,最終年度である今年度にむけて,画像符号化に関する検討にすでに着手しており,計画全体の進捗状況はおおむね順調であると結論づけられる.

今後の研究の推進方策

昨年度までに検討した要素技術を統合し,目的である新たな画像伝送システムを実現するための検討を行う.その一方で,要素技術の一つである画像ノイズ除去についてもさらに重点的に検討を行う予定である.

次年度の研究費の使用計画

計画の進捗は概ね予定どおりであったが,2014年度は成果発表のための学会出張の予定が多いことや,一部の備品が納期の都合で昨年度中に購入できず,今年度に購入する必要があったため繰越を行った.
本年度は映像提示システムのための備品購入,ならびに研究成果発表を行う.また,映像処理システム構築のためのソフトウェアも購入する.

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Cartoon-Texture Image Decomposition Using Blockwise Low-Rank Texture Characterization2014

    • 著者名/発表者名
      Shunsuke Ono, Takamichi Miyata, and Isao Yamada
    • 雑誌名

      IEEE Transactions on Image Processing

      巻: 23 ページ: 1128-1142

    • DOI

      10.1109/TIP.2014.2299067

    • 査読あり
  • [学会発表] L Infinity Total Generalized Variation for Color Image Recovery

    • 著者名/発表者名
      Takamichi Miyata
    • 学会等名
      IEEE International Conference on Image Processing (ICIP) 2013
    • 発表場所
      オーストラリア,Melbourne Convention and Exhibition Centre South Wharf
  • [学会発表] Generalized Image Retargting via Convex Optimization

    • 著者名/発表者名
      Keisuke Nonaka, Takamichi Miyata, Yoshinori Hatori
    • 学会等名
      IEEE International Conference on Image Processing (ICIP) 2013
    • 発表場所
      オーストラリア,Melbourne Convention and Exhibition Centre South Wharf
  • [学会発表] l2,1 Mixed Norm Projection and Its Application to Image Denoising Problem

    • 著者名/発表者名
      Takamichi Miyata
    • 学会等名
      電子情報通信学会 信号処理研究会
    • 発表場所
      東京農工大学 小金井キャンパス 科学博物館
  • [学会発表] 複数領域の効果的表示のためのマルチイメージリターゲティングに関する基礎検討

    • 著者名/発表者名
      野中 敬介,宮田 高道,羽鳥 好律
    • 学会等名
      画像メディア処理シンポジウム
    • 発表場所
      静岡県 ニューウェルシティ湯河原
  • [学会発表] L∞ノルム型 Total Generalized Variation とその色画像復元問題における応用について

    • 著者名/発表者名
      宮田 高道
    • 学会等名
      画像メディア処理シンポジウム
    • 発表場所
      静岡県 ニューウェルシティ湯河原
  • [学会発表] 画像再構成のための先見情報の利用と凸最適化問題について

    • 著者名/発表者名
      宮田高道
    • 学会等名
      映像情報メディア学会 情報センシング研究会
    • 発表場所
      静岡大学 佐鳴会館
    • 招待講演
  • [学会発表] Focused Plenoptic Cameraによる全焦点画像生成のためのDepth Map推定法

    • 著者名/発表者名
      小倉 嶺,宮田高道
    • 学会等名
      電子情報通信学会 総合大会
    • 発表場所
      新潟県 新潟大学 五十嵐キャンパス
  • [学会発表] ブロック分割型Colorization符号化に関する基礎検討

    • 著者名/発表者名
      宮田高道,吉野知伸,内藤 整
    • 学会等名
      電子情報通信学会 総合大会
    • 発表場所
      新潟県 新潟大学 五十嵐キャンパス

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公開日: 2015-05-28  

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