画像処理の分野において,望ましい出力結果が備えていると先験的に知られている情報を表現し,かつ凸性を備えるような目的関数を最小化することで種々の課題を解決する凸最適化をもちいた手法が数多く提案されている.本研究課題では,この凸最適化の適用範囲を,エンドツーエンドの画像伝送の構成要素である画像インペインティング,画像リターゲッティング,画像符号化の3つの分野へと拡張することを目的とした.インペインティングに関しては画像の低ランク性を利用した手法を,リターゲッティングに関しては重要領域の移動に着目した手法を,画像符号化においては輝度と色差の関係を利用した後処理手法をそれぞれ提案した.
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