高齢化社会における人体無線網(BAN)の日常的健康管理やリモート診察・投薬等へのヘルスケア・医療応用が期待され,ウェアラブル心電図のような数kbpsからカプセル内視鏡のような数十Mbpsまでの幅広い伝送速度が要求される.本研究では,体表及び体内生体信号の特徴に応じて,ウェアラブルBANには人体通信技術,インプラントBANには400MHz無線技術を併用するデユアルモード通信方式の開発を目的とした.通信特性と人体安全性の2側面から通信機の設計を行い,試作実験を通じて,提案方式が従来方式に対して高信頼性と高秘匿性という優位性を示すことができ,高品質なヘルスケア・医療BANの確立に大きく寄与した.
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