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2014 年度 実績報告書

時空間マルチホップ無線アクセス方式のテストベッド開発とITS応用

研究課題

研究課題/領域番号 24560455
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

上原 秀幸  豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00293754)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードマルチホップ通信 / 無線アクセス / ルーティング / テストベッド
研究実績の概要

本研究では、方向・指向性をキーワードに、物理層(アンテナ)、データリンク層(無線アクセス制御)、ネットワーク層(経路制御)の各要素技術とそれらの高度な融合により、有限な無線資源を有効活用できる通信制御方式とその実証機であるテストベッドの開発を目的としている。同時に、快適な車のネットワーク化を実現するために車々間・路車間通信へ応用することを目指している。
最終年度である今年度は、マルチホップ無線アクセステストベッドの屋外実験を行うことを最終目標に研究開発を進めた。まず、我々が開発した経路制御方式であるDORPを動作させるために必要な機構として、パケットの受信方向を前後に判別できる仕組みを開発した。昨年度までに開発したシステムでは端末の位置関係が既知という制約があった。この機構では、2本の指向性アンテナを端末の前後に装着し、各アンテナから得られるReceived Signal Strength Indicator(RSSI)の大小を比較して強いRSSIが得られたアンテナの方向にパケットの送信端末が存在すると判断する.実装にあたっては、各アンテナで得られたRSSIを比較して受信方向を判別し物理層とその上位層を仲介するプログラムを作成した。電波暗室での動作実験の結果、判別した方向の情報を経路制御で活用することで、DORPの経路制御で必要なテーブルを自律的に構築できた。次に、屋外実験をするために必要な特定実験試験局の免許を取得した。これにより実環境での動作検証が可能となった。本学キャンパス内道路において、4つの端末を用いて2ホップの異なる経路からなるトポロジでのデータ伝送実験を行った。比較対象としてAODVを用いた。その結果、屋外においてもパケットの受信方向を適切に判別し経路を制御できていることが確認された。また、AODVと比較して所望の特性が得られていることも確認された。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (7件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] アドホックネットワークにおける全二重通信のためのOpportunistic Multiple Access2015

    • 著者名/発表者名
      宮路祐一, 上原秀幸
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      2015-03-10 – 2015-03-13
  • [学会発表] マルチホップ環境でデータレートが難聴問題とスループットに与える影響2015

    • 著者名/発表者名
      德永達也, 杉本健二, 宮路祐一, 上原秀幸
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      2015-03-10 – 2015-03-13
  • [学会発表] 難聴問題に起因する不必要な通信要求の再送を削減するメディアアクセス制御方式の実機評価2015

    • 著者名/発表者名
      轡見眞太朗, 宮路祐一, 上原秀幸
    • 学会等名
      電子情報通信学会東海卒研発表会
    • 発表場所
      豊橋技術科学大学
    • 年月日
      2015-03-09 – 2015-03-09
  • [学会発表] Effect of Short NAV in Heterogeneous Ad-Hoc Networks to Mitigate Receiver Blocking Problem2015

    • 著者名/発表者名
      Kenji Sugimoto, Yuichi Miyaji, Hideyuki Uehara
    • 学会等名
      RISP International Workshop on Nonlinear Circuits, Communication and Signal Processing
    • 発表場所
      Kuala Lumpur, Malaysia
    • 年月日
      2015-02-27 – 2015-03-02
  • [学会発表] [技術展示] 受信方向の前後判別や指向性の切替を実装したマルチホップ通信システム2015

    • 著者名/発表者名
      的場弘樹, 宮路祐一, 上原秀幸
    • 学会等名
      電子情報通信学会ASN研究会
    • 発表場所
      南紀白浜温泉
    • 年月日
      2015-01-26 – 2015-01-27
  • [学会発表] Demo: Multi-hop Wireless Communication System to Evaluate Direction Oriented Routing Protocol2014

    • 著者名/発表者名
      Hiroki Matoba, Yuichi Miyaji, Hideyuki Uehara
    • 学会等名
      IEEE Vehicular Networking Conference
    • 発表場所
      Paderborn, Germany
    • 年月日
      2014-12-03 – 2014-12-05
  • [学会発表] 方向や空間に着目したルーチングやアクセス制御技術の研究開発2014

    • 著者名/発表者名
      宮路祐一, 上原秀幸
    • 学会等名
      電子情報通信学会RCS研究会
    • 発表場所
      名工大
    • 年月日
      2014-04-17 – 2014-04-18
    • 招待講演

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公開日: 2016-06-03  

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