ディジタルデバイスやソーシャルメディアの普及に伴い、画像やビデオ映像のデータ量は急速に増大し、世界中で保存されている。また画像やビデオ信号は、多くの場合、個人情報や著作権を含み、その取扱いは容易ではない。このような背景から、本研究では、画像圧縮法と親和性の高い、画像の視覚的暗号化法の開発と、暗号化された領域での信号処理法の開発を目的に行われた。得られた主な成果は、(1)暗号化領域でのJPEG2000画像の同定、(2)プライバシー保護と著作権保護を考慮した画像流通システムの開発、(3)プライバシー保護と著作権保護を考慮した画像流通システムの高性能化、の三点である。
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