まず、高ダイナミックレンジのノイズ除去を目的とした復元手法を提案している。量子化雑音とセンサー雑音を選択的に削減できる重み関数の設計法を考案し、その有効性を検証した。二つ目の成果はフラッシュを用いた画像と高ISO感度で撮影した画像を統合手法の開発であり、画像統合問題をコスト関数の最小化問題として定式化し、画像間の画素対応がとれていない場合でも統合が可能な画像復元性能をもつ統合手法を提案した。さらに高ダイナミックレンジ画像を固有画像に分解することでトーンマッピングの際の彩度変化を押さえる新しい手法を提案した。
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