衛星通信の大容量化,省エネルギ化を目的として,複数ビームの空間重畳合成法による32値振幅位相変調(APSK)波と64値直交振幅変調(QAM)波の実現を検討した. 4値位相変調(QPSK)と変形8値位相変調(8PSK)波を2ビームの空間重畳合成で32APSK波を実現,レベルの異なる3つのQPSK波を2ビームの空間重畳合成で64QAM波を実現できることを明らかにした. 許容される重畳誤差,本許容誤差を満足する空間重畳合成に適したアンテナ構成法を明らかにした.実験系を構築し,空間重畳多値変調が実現できること,送信系の電力増幅器(HPA)の電力消費量は,従来技術に比べて50%以上の低減が可能である.
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