可変長ブロックの集合を固定長符号語の集合に写像するVF符号の理論的な性能評価を行った.まず,VF符号の部分クラスとして考えることのできる,固定長ブロックの集合を固定長符号語の集合に写像するFF符号について,符号化レートで圧縮性能を評価した場合と,符号化レートとその下限の差である冗長度で圧縮性能を評価した場合について,それぞれの最適な符号クラスの包含関係の条件について明らかにした.また,複数のブロックを切り出すマルチショット・タンストール符号について,平均符号化レートのエントロピーへの収束および符号化レートの概収束を証明し,1個のブロックを切り出すワンショット符号との違いを明らかにした.
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