研究課題/領域番号 |
24560484
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
戸田 裕之 同志社大学, 理工学部, 教授 (00202200)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 光ファイバ通信 / マイクロ波フォトニクス / 光時分割多重 / 先端的通信 / 超高速情報処理 |
研究概要 |
2倍光クロック逓倍回路を2台直列に接続した4倍光クロック逓倍回路において、制御光取り出しのための光帯域通過フィルタを、後段の逓倍回路出力のみに置いた構成を考え、制御回路の動作をシミュレーションによって検討した。シミュレーションにはMATLABを用い、各段の位相差を変化させた時の逓倍出力光スペクトルを計算し、制御回路の誤差信号がどのように変化するかを調べた。また、光フィルタのクロストークによって受ける動作の影響についても検討した。 シミュレーションの結果、光フィルタのクロストークの影響により、制御光パワーにヌル点が生じることがわかり、そのヌル点で安定化を行うことで,RZ光クロックおよびCS-RZ光クロックが生成できることがわかった。パルス光源の強度変動や各種雑音の影響は、ピーク点で安定化するよりもヌル点で安定化した方が受けにくく、安定化がより容易になる利点がある. さらに、ファイバ型2倍光クロック逓倍回路を2段直列に接続して10GHz→40GHz光クロック4逓倍回路を作成して実験を行った。光フィルタは後段の逓倍回路出力のみに置いた。不要サイドバンド抑圧比17dBでRZ光クロックおよびCS-RZ光クロックを生成した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
交付申請書記載時には、平成24年度はシミュレーションによる検証のみを行う予定であったが、10GHz→40GHzの逓倍実験も行い動作を検証した。
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今後の研究の推進方策 |
24年度に作成した4倍逓倍回路は、偏波保存型光ファイバカップラと光ファイバ部品から構成した光クロック逓倍回路を2段直列に接続したものであった。この逓倍回路では、外乱の影響を受けやすいと考えられるため、偏波保存型光ファイバのみからなる逓倍回路を検討していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
偏波保存型光ファイバのみからなる逓倍回路作成に必要な、ステージ類の購入を行う。
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